更新日:2021-02-21

質問:J-Link リモートサーバとはどのような機能ですか?


J-Link Softwareのリモートアクセス機能「J-Link Remote Server」を利用して、開発者は、遠隔地からアクセスし、デバッグ対応を行う事ができます。


「J-Link リモートサーバ」とは離れた場所にある開発チームをつなぐリモート対応機能です。

リモートアクセス情報は、暗号化を有効にして、第三者からのアクセスデータの盗聴を防止することが可能です。この機能により、リモートオフィス/在宅勤務における開発業務を効率的に進める事ができます。

J-Link シリーズすべての製品で無償利用可能です。

ユーザメリット:

  • 遠隔地/オフィス/工場にある開発ボードでリモートデバッグ対応が可能
  • グローバルな開発チームで、ターゲットボードをコントロール


J-Link アクセスモード:

① ダイレクトモード

Direct mode

通常のターゲットデバッグ接続方法、USB 経由で開発者様のPC へ接続します。J-Link PRO / J-Trace PRO ではEthernet 経由での接続もサポートしています。

② LAN 接続モード

LAN mode

J-Link リモートサーバのLAN 接続により、ローカルネットワークを介したターゲット接続を行います。移動が難しい大きなハードウェア開発や複数のターゲット・J-Link を接続したテスト工程でご利用いただけます。このモードでは、ファイアウォールで内部へのアクセスを許可されない限り、外部からJ-Link にアクセスできません。

③ トンネルモード

Tunnel mode

リモートサーバのトンネルモードを利用し、開発者はインターネット経由でJ-Link(および接続されたターゲットデバイス)に接続できます。これにより世界中のどこにあるターゲットデバイスにも接続・フラッシュ書込、デバッグ対応ができます。リモートオフィス・在宅勤務でのターゲットデバイス利用、数量の限られた試作基板にグローバルな拠点から素早くアクセスし、利用する事ができます。

トンネルサーバーについて:デフォルトのトンネルサーバーは、SEGGER で管理しているサーバーが指定されています。このサーバで数千の接続を同時に処理できます。SEGGER のトンネルサーバーは、J-Link ユーザであれば無償でご利用いただけます。
お客様のセキュリティポリシー上、このような共用サーバが許可されない場合、独自のトンネルサーバを利用し、自社のグローバルネットワーク内での接続を確立することも可能です。


J-Link リモートアクセスのご注意事項
ダイレクトモード以外のご利用、トンネルモード・LAN 接続モードについては、無償サービス提供の扱いになり、パフォーマンス保証・不具合時対応の保証対象外となります。当社の日本語テクニカルサポートについても、本無償サービスについては対象外となりますので、ご検討の上、ご利用ください。トンネルモードを介して、当社よりテクニカルサポートサービスは行っておりませんので、自社プロジェクト内でのみご利用ください。

前の質問

Linux/Mac OS環境でJ-Linkは使用できますか?

次の質問

CPUコア、マイコンデバイス対応の確認方法は?