HowTo:使用方法・手順説明

更新日:2023-11-15

J-Flash SPIツールQUADモード設定・使用方法


QSPIモードインターフェース仕様:

QSPI Pin Interface

※QSPIフラッシュデバイスのデータシートを確認して、必要に応じて「CS#」、「HOLD#」、「WP#」信号にプルアップ抵抗を設定してください。

ピン信号説明
1VTref入力ターゲットの基準電圧:QSPIバス接続前に、ターゲット側の入力電圧の確認のために使用されます。VTref 信号はターゲットボードのVDD に直列抵抗なしで直接接続してください。
3IO1 / D0I/OQSPI Data IO1
5IO0 / DII/OQUADモード:QSPI Data IO1 / SPIモード:QSPI Data入力
7nCS出力チップセレクト信号(Active LOW)
9CLK出力QSPI/SPIクロック信号
11IO2I/OQSPI Data IO2
13DO入力QUADモード:PIN3に接続します / SPIモード:QSPI Data出力
15nRESET出力ターゲットCPUリセット信号:一般的な接続先は、ターゲットCPUのリセット入力ターミナル(nRST /nRESET /RESET)です。
※QSPIフラッシュのRESETに接続しないでください。
17IO3I/OQSPI Data IO3
195V電圧出力このピンは、ターゲット基盤への電力供給に使用することができます(最大300mAまで)。

ソフトウエアツール設定:

「J-Flash SPI」ツールはFlasher Softwareパッケージに含まらています。
最新版のソフトウエアは以下のURLからダウンロード可能です。

https://www.segger.com/downloads/flasher/#FlasherSoftwareAndDocumentationPack

QUADモード設定手順:

QSPIフラッシュにFlasher PROを接続して「J-Flash SPI」プロジェクトを起動します。
Flashタブのダイアログを開いて「Automatically detect memory」オプションを無効に設定します(チェックを外します)。

Disable SPI autodetect

「Detect flash」ボタンをクリックしてQSPIフラッシュのID、セクターサイズ、各種類のコマンド命令コードデータを読み出します。QSPIフラッシュのデータシートを参考にコマンド命令コード、ステータスレジスタのReady/Busyビット関連の情報を確認(異なっている場合は編集)します。

press Detect Flash

画面下の「Use Quad Mode」有効に設定します(チェックを入れます)。

Quad Mode enable

QUADモード接続は、4線データ(IO0~IO3)通信モードの「Read Data」及び「Write Page Data」コマンドをサポートします。それ以外のコマンド(Read ID、Read/Write Status、EraseSectorなど)をSPIモード(DI, DO線)で実行します。

J-Flash SPIのQUADモード「Read Data」コマンドは以下のI/Oモードをサポートします。

① Single line Address、4-Line Quad Data(1-1-4)

ReadDataQuad命令(IO0)→ アドレス(IO0)→ ダミーサイクル(IO0)→ データ(IO0~IO3)

(1-1-4) I/O Mode

② 4-Line Quad Address、4-Line Quad Data(1-4-4)

ReadDataQuad命令(IO0)→ アドレス(IO0~IO3)→ ダミーサイクル(IO0~IO3)→ データ(IO0~IO3)

(1-4-4) I/O Mode

Readコマンド命令データ通信はSingleモードのみサポートしていますので、すべての通信を4線で行う以下のようなQUAD I/O通信モードには対応しておりません。

Full Quad I/O Mode

J-Flash SPIのQUADモード「Write Page」コマンドは以下のI/Oモードをサポートします。

① Single line Address、4-Line Quad Data(1-1-4)

WritePageQuad命令(IO0)→ アドレス(IO0)→ データ(IO0~IO3)

(1-1-4) I/O Mode

② 4-Line Quad Address、4-Line Quad Data(1-4-4)

WritePageQuad命令(IO0)→ アドレス(IO0~IO3)→ データ(IO0~IO3)

(1-4-4) I/O Mode

Writeコマンド命令データ通信はSingleモードのみサポートしていますので、すべての通信を4線で行う以下のようなQUAD I/O通信モードには対応しておりません。

Full Quad I/O Mode

QSPIフラッシュデバイスのコマンド仕様に合わせて「Quad Mode Settings」グループの設定を行います。

Quad Enable Setting

4-Line(QUADモード)データ通信モードを有効にするために必要なコマンドを「Quad Mode Enable Sequence」に設定します。

Quad Mode Enableの設定手順は以下URLの「Spansion S25FL512S」フラッシュデバイスの初期化コマンドスクリプトの事例をご参照ください。

https://wiki.segger.com/J-Flash_SPI#How_to_configure_quad_mode


参考情報

https://wiki.segger.com/J-Flash_SPI

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