Flasherとは、生産ラインでスタンドアロンモード(パソコン側のプログラム起動は不要)で、内蔵又は外付けのフラッシュメモリに書き込むツールです。Ethernetインターフェースでリモートでもフラッシュプログラミングがトリガ可能です。Flasher内蔵メモリに実行イメージファイルをコピーしておけば、JTAG経由でボタンひとつでフラッシュ書き込みが可能です。エンビテックは、正規日本代理店としてSEGGER社のハードウエア(デバッガ・書込みツール)及びソフトウェア製品のライセンス販売・サポート、ソフトウエア製品の移植、ドライバ開発等のサービスを提供しています。

フラッシュ書込みツールの選び方

J-Link / Flasherでのフラッシュ書き込み方法

書き込み方法及び要求仕様に合わせてフラッシュ書き込みツールを選びます

IDEからフラッシュ書き込み(開発向け):

IAR EWARM、KEIL MDK、e2Studio等各対応IDEからJ-Linkモードでフラッシュ書き込みを行います。フラッシュ書き込みのために特別の設定がなく、 IDEプロジェクトのマイコンデバイス名からそのマイコン内蔵フラッシュ用の書き込みアルゴリズムが自動的に選択されます。

一般使用事例:

  • 開発の時にIDE環境でビルドしましたROMイメージをマイコン経由でフラッシュメモリ空間に書き込んでデバッグ操作を行う

パソコンのコマンドラインからフラッシュ書き込み(開発向け):

無償提供の「J-Link Commander」ツールからJTAG経由でフラッシュ書き込みを行います。「J-Link Commander」ツールはJ-Linkソフトウエアパッケージに含まれています。 「J-Link Commander」ツールで実行するJ-Linkコマンドをスクリプトファイルとして設定すれば、パソコンのBATファイルから1クリックで実行できますので、技術知識がなくてもフラシュ書き込み操作が可能です。
書き込み可能なイメージファイル式:BIN、SREC、HEX、MOT

J-Linkコマンド順:

  • J-Link/Flasherをパソコンに接続します。
  • JTAGケーブルをターゲットボードに接続し、ターゲットに電源を入れます。
  • 「J-Link Commander」ツールを起動します。
  • J-Linkコマンドプロンプトから以下の順でフラッシュ書き込みを行います。
    J-Link>connect
    J-Link>device [devicename]
    J-Link>speed 4000
    J-Link>si [JTAG/SWD]
    J-Link>r
    J-Link>h
    J-Link>loadbin [BinFile], [programmingaddress]

一般使用事例:

  • 開発IDE関係なくJ-Link/Flasher本体だけでROMイメージをマイコン経由でフラッシュメモリ空間に書き込んでプログラムの実行を確認する
  • ROMイメージを複数ボードに書き込む(開発目的)

J-Flash Liteツールからフラッシュ書き込み(開発向け):

無償提供の「J-Flash Lite」ツールからJTAG経由でターゲットマイコンの内蔵フラッシュ書き込みを行います。「J-Flash Lite」ツールはJ-Linkソフトウエアパッケージに含まれています。技術知識がなくても簡単な設定でフラシュ書き込み操作が可能です。「J-Flash Lite」ツールで書き込み可能なマイコンデバイスは内蔵フラッシュのCortex-M及びRXデバイスとなります。
書き込み可能なイメージファイル式:BIN、SREC、HEX、MOT

一般使用事例:

  • 開発IDE関係なくJ-Link/Flasher本体だけでROMイメージをマイコン経由で内蔵フラッシュメモリ空間に書き込んでプログラムの実行を確認する
  • ROMイメージを複数ボードに書き込む(開発目的)

J-Flashツールからフラッシュ書き込み(開発・量産向け):

「J-Flash」ツールからJTAG経由でターゲットマイコンの内蔵・外部フラッシュの書き込みを行います。「J-Flash」ツールはJ-Linkソフトウエアパッケージに含まれています。パソコンなしで本体のみでスタンドアロンモードでのフラッシュ書き込みもサポート(一部のデバイスは未対応)しますので、技術知識がなくても簡単な設定でフラシュ書き込み操作が可能です。RS232/TELNETコンソールからの遠隔操作が可能です。また、量産設備機械からハードウエアトリガー信号をかけてフラッシュ書き込みを行うことも可能です。
1つの操作で複数イメージを書き込むバッチ(Batch)プログラミング、そして指定空間のみ更新するパッチファイル書き込みもサポートします。
J-Flashツールから複数イメージをFlasher本体に保存可能です。
ターゲットフラッシュに書き込むイメージの選択方法:
Flasher ARM/Flasher PRO/Flasher Secureの場合 → RS232/TELNETコンソールから
Flasher Portable PLUSの場合 → 本体から

書き込み可能なイメージファイル式:BIN、SREC、HEX、MOT

一般使用事例:

  • 工場での量産向けのフラッシュ書き込み
  • 工場での量産設備からトリガーをかけてフラッシュ書き込み
  • 現場でのファームウエア書き換え等を行うサービスツールとして使用

J-Flash SPIツールからフラッシュ書き込み(開発・量産向け):

「J-Flash SPI」ツールJTAG経由ではなく直接SPIライターとしてSPI/QSPIシリアルフラッシュへの書き込みが可能です。「J-Flash SPI」ツールは同じJ-Flash」ライセンスでご使用いただけます。JTAGコネクタではなく直接SPIフラッシュに接続しますので、ボード上にSPIフラッシュの「DI、CLK、CS、DO」信号のコネクタ(又はテストプローブ)が必要です。Flasher本体のPIN19からSPIフラッシュに電力共有「5V」出来ますので、オフボードでもSPIフラッシュへの書き込みが可能です。※「J-Flash SPI」ツールは現在スタンドアロンモードでの書き込みはサポートしていません。
書き込み可能なイメージファイル式:BIN、SREC、HEX、MOT

一般使用事例:

  • 工場での量産向けのSPI/QSPIフラッシュ書き込み
  • 開発の時にROMイメージをデバッグの前にSPI/QSPIフラッシュ書き込み

Flasherモデルの比較

機能比較1

Flasher ARM
Flasher Secure
Flasher STM8
Flasher PRO
Flasher PortableFlasher Portable PLUS
USBインターフェース
RS232インターフェース
LANインターフェース
液晶パネル表示
遠隔操作
外部トリガー信号で書き込み
複数実行ファイルサポート無制限最大4つまで最大8つまで
イメージ切り替え可能モードJ-Flashツール
RS232・LANコンソール
本体から

(スタンドアロンモード)

本体から

(スタンドアロンモード)

電源入力USBポートUSBポート
単4電池(3個)
USBポート
内蔵リチウム電池(充電式)
本体上のLEDReady/O.K.
Not Ready/Fail
ACTIVE
PASS/FAIL
1/2/3/4
POWER
LO BAT
液晶パネル表示
本体上のボタンStart/StopProgram
Select Image
Power on/off
Program
Select Image
Power on/off
サポート
サポートなし

機能比較2

Flasher ARMFlasher Secure
Flasher PRO
Flasher Portable
Flasher Portable PLUS
Flasher STM8
対象ターゲットARM、CortexARM、Cortex、Renesas RXSTM8
ターゲット側のコネクタJTAG・SWD 20-PinJTAG・SWD・FINE 20-PinSWIM 10-Pin/4-Pin
セキュアフラッシング機能
サポート
サポートなし