J-Link

J-Scope:
RAMモニタリングツール

J-Scope RAMモニター

J-Scopeツールはターゲットマイコンからの情報を元に変数・パーラメータを可視化することができます。ターゲット側のプログラムを止めることはなく、ELF式デバッグイメージファイルをJ-Scopeツールに入力するだけで簡単に使用可能です。
ターゲット側のプログラムを編集する必要がありません。J-ScopeツールはCortex-M、RXマイコン環境で使用可能です。

J-Scope:RAMモニタリングツール

ダウンロード(ソフトウェア、資料):

ソフトウェアダウンロード(Windows)ユーザ・マニュアル(英文)

ソフトウェアライセンス:不要

以下のJ-Linkモデルの場合はJ-Scopeツールはご使用いただけます:

J-Link ULTRA+J-Link PROJ-Link BASEJ-Link PLUSJ-Trace PRO CortexJ-Trace PRO Cortex-M

SEGGER社製J-Link・J-Traceデバッグプローブ以外のJTAG/SWDエミュレーターに対応しておりません。

モデル比較:

サンプリング・レート同時にサンプル可能な点数
J-Link PRO(V4以降)>10 kHz100
J-Link ULTRA+(V4以降)>10 kHz100
その他のJ-Linkモデル1 kHz10

データサンプリング方法:

  • SEGGER High-Speed-Sampling(HSSモード)

    HSSモードはSWDインターフェース経由で周期的にターゲット側の変数データ値を読み出します。ターゲット側のアプリケーションプログラムを更新することなく、実行中のアプリケーションをそのままでJ-Scopeツール上変数データはモニターリング出来ます。(RTTモードと比較的にサンプリング速度が低い)

  • SEGGER Real-Time-Transfer(RTTモード)

    RTTモードはターゲット側のアプリケーションにRTTライブラリを組み込んでアプリケーションで決めた変数データを SWDインターフェース経由で読み出します。周期的なサンプリングではありませんので、アプリケーション側に変数データ及びタイムスタンプ情報をRTTコマンドでJ-Scopeツールに送信するコードが必要です。HSSモードと比べて高速なデータサンプリングが可能です。

機能:

  • 対応CPU(HSSモード):Cortex-M0/M0+/M1/M3/M4/M7、RX100、RX200、RX600
  • IAR EWARM、KEIL MDK等の各種統合開発環境と共に利用可能
  • 対応可能イメージファイル形式:ELF又は同様式のファイル (*.elf, *.out, *.axf)
  • Host OSサポート:

    Microsoft Windows 2000、Microsoft Windows XP、Microsoft Windows XP x64、Microsoft Windows 2003、Microsoft Windows 2003 x64、Microsoft Windows Vista、Microsoft Windows Vista x64、Microsoft Windows 7、Microsoft Windows 7 x64、Microsoft Windows 8、Microsoft Windows 8 x64、Microsoft Windows 10、Microsoft Windows 10 x64

  • 最新版のソフトウェアダウンロード及び更新がいつでも無償(年間サポート費用はありません)
  • ターゲットマイコン側にハードウェアリソース不要
  • 通信方式:SWD
    • HSSモードはターゲット側にライブラリ不要(ただし低速)
    • RTTモードはターゲット側にライブラリ使用
  • 最大レコード長:16MB(4-byte変数x8点@20KHzサンプリングの場合で25秒)
  • 波形データSave / Load機能
  • トリガモード:Single(トリガ・スロープ:立上がり、立下がり、両方)
  • トリガソース:測定チャネル