評価版パッケージのサンプルプロジェクトはSEGGER Embedded Studio IDE環境でビルドします。
デバッグモードビルド構成(RAMからコードを実行):Debug
リリースモードビルド構成(QSPIフラッシュからコードを実行):Release_Flash
- プロジェクトをインポートします
Embedded Studioツールを起動して、「File → Open Solution..」コマンドで「RSK-RZA1H\Target」フォルダ下の「Start.emProject」プロジェクトを開きます。ビルド構成は「Debug」または「Release_Flash」を設定します。
RSK-RZA1H
├ Target
├ Start.emProject .............. SESワークスペースソリューション
└ BSP
└ R7S72100_RSK_RZA1H
└ Start_Renesas_RSK_RZA1H.emProject ...... SESプロジェクト
- アプリケーションを選択します
プロジェクト設定では「\Application」フォルダ下のすべてのアプリケーションファイルはビルド対象外に設定しています。動作確認を行うテストサンプル(APIサンプルファイルまたはAppWizardサンプルフォルダ)をビルド対象に設定します。※すでに別のサンプルファイル・フォルダが有効に設定されている場合はマウス右クリックメニューからビルド対象外に設定(Exclude From Buildを有効に)します。
APIサンプルを選択する事例
動作確認を行うデモサンプルフォルダ(SES Project ExplorerウインドウのApplication→emWinAPIフォルダ下のサンプル)を選択し、マウス右クリックメニューからビルド対象(Exclude From Buildを無効に)に設定します。 
AppWizardサンプルを選択する事例
動作確認を行うデモサンプルフォルダ(SES Project ExplorerウインドウのApplication→AppWizardフォルダ下のサンプル)を選択し、マウス右クリックメニューからビルド対象(Exclude From Buildを無効に)に設定します。 
- プロジェクトをビルドします
「Build → Rebuild Start_RSK_RZA1H」メニューコマンドまたは「Alt+F7」でプロジェクトを再ビルドします。正常にビルドできましたら「\RSK-RZA1H\Target\BSP\R7S72100_RSK_RZA1H\Output」フォルダ下にデバッグ用の実行イメージ及びリンカーMAPファイルなどが作成されます。 
評価版パッケージのデモサンプルはパソコン上VisualStudio環境でも動作確認できます。
emWinシミュレータ関連ファイル
RSK-RZA1H
└ Simulation
├ Simulation_VS2019_Lib.sln .... VisualStudioプロジェクト(VS2019以降)
├ Config ............ emWinシミュレータのコンフィグレーション設定
├ GUI_Lib ............ PCシミュレータ用emWinライブラリ、ヘッダファイル
└ Simulation ............ emWinシミュレータのスタートアップ処理
Visual Studio関連のプロジェクト環境設定
VisualStudioプロジェクト「Simulation_VS2019_Lib」のプロジェクトダイアログを開いて、以下の手順で設定内容を確認します。
- 設定ダイアログのプロジェクト構成に「すべての構成」を選択します。
- 「全般 → Windows SDKバージョン」に選択されているSDKがパソコンにインストールされていることを確認します。
- 「リンカー → 入力」タブを開きます。
- 「追加の依存ファイル」項目に「legacy_stdio_definitions.lib」を追加します。
- 「すべての既定のライブラリの無視」項目に「いいえ」を選択します。
- 「特定の既定のライブラリを無視」項目に「LIBC.lib;LIBCMTD.lib」を選択します。
- 「リンカー → 詳細設定」タブを開きます。
- 「安全な例外ハンドラーを含むイメージ」項目に「いいえ(/SAFESEH:NO)」を選択します。
- 設定内容が変更された場合は「OK」ボタンを押してプロジェクト設定を保存します。
以下の手順でVSシミュレータ環境でemWinアプリケーションをビルドします。
- VisualStudioプロジェクトのソリューションエクスプローラーウインドウの「Application」フォルダ下のすべてのサンプルアプリケーションファイルを選択してマウス右メニューの「プロジェクトから除外」コマンドでビルド対象外に設定します。

- 動作確認を行うテストアプリケーション(APIサンプルファイルまたはAppWizardサンプルフォルダ)をコピー(Ctrl+C)します。VisualStudioプロジェクトのソリューションエクスプローラーウインドウの「Application」フォルダを選択してマウス右メニューの「貼り付け(P)」または(Ctrl+V)を実行して動作確認を行うテストアプリケーションのすべてのファイルをプロジェクトに追加します。

- VisualStudioツールのメニューから「ビルド → ソリューションのリビルド」コマンドを実行してプロジェクトをビルドします。
